ashikusayarow’s diary

仕事は防水屋。外壁補修が主です。

金縛り

始めてなったのは高校生の時。用も無いのに早退して呆けた状態でベッドの上で仰向けになってたら突然耳鳴りがし始めてその耳鳴りがもう限界っ!て位の最大音になった瞬間に体が動かなくなった。効果音があるとしたら「パキッ」って感じ。「これが噂の金縛り?」なんて冷静に考えてたらなんと!ガチャリと玄関の扉が開く音がした。その時間に帰ってくる家族はいないハズなのに。しかもチェーンロック外す音もしなかった。俺は当然物凄く焦った。でも体は動かない。動かないと言うよりも全く力が入らない感じ。「何となくこっちに来るだろうな」と言う予感がしてた。そしたらその通りに二階に上がって来る足音が聞こえてきた。絶対に泥棒とかでは無い気がした。部屋の扉は開いていたから全てが本当にハッキリと聞こえてた。ゆっくりと足音はそのまま俺のベッドの足元まで来た。そのままそこで立ち止まって俺を見下ろしている。視界が効いてるのは天井だけなので、その人間?その影?その幽霊?は見えない。でも俺を見下ろしているのはハッキリと解る。確か外で雀の鳴く声とか聞こえた。数分間はたったのかな?突然体が自由になった。勿論ベッドの足元には誰も何もいなかったし急いで階段降りて玄関確認したけど鍵はそのまま掛かっていた。
その後もたまに金縛りなります。でも数ある中でもこの最初のが一番パンチ効いた体験だった。足音付きの体験はこの時だけ。よくあるのは金縛り状態のまま体が宙に浮く感じ。昼間とか部屋の灯りが点いてると目の前鼻先に天井を感じたりする。壁紙のパターンがハッキリ見える。俺の場合は必ず前兆として耳鳴りがする。疲れてる時よくなる、と言われてるけど自分には当てはまらない気がする。疲れて無くてもなります。でも慣れると楽しいよ。金縛り。